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2021年8月

2021.08.30

■情報 「高山良策展 空想する闇と光」 足利市立美術館

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高山良策展 空想する闇と光  足利市立美術館所蔵品による

"2021年8月21日(土)~10月10日(日)
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日(ただし9月20日は開館)、9月21日(火)、9月24日(金)
観覧料:一般710(560)円、高校・大学生500(400)円、中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
主催:足利市立美術館
協力:公益財団法人足利市みどりと文化・スポーツ財団、一般財団法人おもい・つむぎ財団

 高山良策(1917-1982)は、青年期に影響を受けた、空想の世界などを克明に描くシュルレアリスムの手法をもとに、絵画や立体作品の制作を生涯にわたって続けました。戦後復興期の、社会の歪みや闇の部分を題材にした作品から、その後の、より自由な空想に身をゆだねたものまで、闇と希望が交錯するような独特の表現活動を、足利市立美術館が所蔵する約700点から厳選した作品によって紹介します。"

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 『ウルトラマン』他の怪獣造形で有名な高山良策さんのシュルレアリスム絵画展。
 足利市立美術館公式HPに掲載された上記の絵画は、いずれも僕は初めて観るのだけれど、これら幻想的な雰囲気の絵画作品が以下リストによると178点が展示されているということです。

 怪獣体験を幼児期に衝撃的に受けた我々世代は、怪獣から絵画的な世界の見方、シュルレアリスムを原体験に焼き付けられた世代なのかもしれないですが、その原初体験のさらにルーツに触れることができるこの機会、とても貴重かと思います。

 残念ながらコロナ禍で栃木県までは行くことができないですが、足利市美術館の収蔵品とのことなので、いつの日か、観に行ってみたいものです。

高山良策 展 空想する闇と光 出品リスト

◆関連リンク 当ブログ関連記事
感想 成田亨『特撮と怪獣 わが造形美術』『特撮美術論』

"「怪獣とシュルレアリスム」ということでは、成田亨氏の美術監督/デザインを受けて、実際に怪獣を造形物として作った高山良策氏の系譜が重要かもしれない。
 日本にシュルレアリスムを紹介した画家 福沢一郎に師事していたシュルレアリスムの作家 高山良策氏。"

『怪獣のあけぼの』造形家・高山良策を追った実相寺昭雄監修番組
足利市立美術館で「高山良策展」 約280点の展示で初期から晩年までを回顧

"同展では、同館が所蔵する高山良策の作品700点から約280点を紹介。年代別の構成で制作初期の作品や中国戦線の中で兵士として過ごす中で描いたデッサンから独特な世界観を持つ戦後の作品、最晩年の絶筆までを展示し、高山の生涯を振り返る。絵画に関連する立体作品6点も展示するほか、日記や愛用の画材、仕事で携わった絵本や広告のデザイン、特撮関連のスケッチなども展示する。2021/08/24 14:59"

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2021.08.23

■感想 長久允監督『WE ARE LITTLE ZOMBIES』


【公式MV】ZOMBIES BUT ALIVE (映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』エンディング曲)

 長久允監督『WE ARE LITTLE ZOMBIES』('19)録画見。

 全く前知識なく観て、意外な開幕から怒涛のような観たことのない映画が画面で展開されて、エンドクレジットまで息つく暇なく、隅々まで楽しませてもらいました。これは新しい日本映画と言っていいでしょう。素晴らしい。

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 監督は電通に所属しCMプランナーとして活躍、長篇映画は本作が初作品ということで、フレッシュな魅力が爆発しています。

 印象的なセリフ、一つ一つが斬新な映像、どこか外しているけれど味わいのあるパンクな歌。カラフルな異界が眼前に展開します。

 これだけ斬新な子供心の溢れた映画は、同じくCM畑出身の中島哲也監督『パコと魔法の絵本』以来でしょうか。随分テイストは違いますが、意表を突かれて、カンドーした度合いでは、僕には近いインパクトがありました。

 主演のいとうせいこうにちょっと似ているボーカルのヒカリ役 二宮慶多と、キーボード担当の中島セナがとても良い。特に中島セナのツンデレ美少女の眼の素晴らしさには、惹かれるものがありました(^^;)。

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 そしてとりわけ素晴らしかったのはエンディング。
 これも少し違いますが、エンディングの爽やかさ(?)は、北野武『キッズ・リターン』を想起させます。
 いやーお見事でした。次回作、とても楽しみです。

◆関連リンク

And so we put goldfish in the pool. /長久允監督『そうして私たちはプールに金魚を、』
from Koto Production on Vimeo.
 長久監督の初監督短篇映画、全篇がVimeoで観られます。第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門でグランプリを受賞された作品。
 『WE ARE LITTLE ZOMBIES』へと発展進化するモチーフがここでも描かれています。27分の作品ですので、ご興味があればご覧下さい。映像的には100倍くらい、『WE ARE LITTLE ZOMBIES』の方がぶっ飛んでいます(^^)。



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2021.08.16

■感想 ロバート・ゼメキス監督『マーウェン』: Welcome to Marwen


MARWENCOL official theatrical trailer
 ロバート・ゼメキス監督『マーウェン』録画初見。信頼するWOWOWのW座作品ということでw、実はゼメキスの映画であることも含め、どんな映画か全く知らないで録画ディスクからヒョイと選んで観てみました。

 前知識ゼロで観たことで、冒頭シーンからの意外な展開にどんな映画になるかワクワクしながら最後まで観ました。これ、話題にもなっていなかったし、世界的にもオオコケだったみたいですが、なかなかの傑作じゃないですか!

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 愛すべき主人公、元イラストレーターのマークが展開する奇想な日常にカンドー、映像技法的にもCGと実写の自然な融合は、この物語を語る手法としてなかなかのもの。

 世間ではリアル世界に対する幻想部分が比率として高すぎるという批判がある様ですが、僕はもっとそちらの比重が高くてもOKかと。テーマ的にもゼメキスの趣味の方向性としても、その方が自分の観たい志向に合っているのになぁ〜的な。

 これって、正にアウトサイダーアートを描いた作品で、シュヴェルの理想宮とか、ヘンリー・ダーガー『非現実の王国で』のヴィヴィアン・ガールズと同類ですよね。しかも実話が元になっているということで、一番上のリンク先のドキュメンタリーが激しく観たくなっています。

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 『ザ・フォール』も同様にドキュメンタリーが先にあって、ゼメキスにそれが映画企画を刺激した様ですが、ゼメキスの志向している映画(と手法)に両作ともマッチして、彼の映画心をくすぐったのでしょうね。

 いや〜、楽しい映画を観せて頂きました。ゼメキスに感謝。

◆関連リンク
ドキュメンタリー『MARWENCOL』(ブルーレイ)

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2021.08.04

■情報 日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』

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日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』(公式HP)

"原作:小松左京「日本沈没」
脚本:橋本裕志(『華麗なる一族』『獣医ドリトル』『LEADERS リーダーズ』)
プロデュース:東仲恵吾(『グッドワイフ』『グランメゾン東京』『おカネの切れ目が恋のはじまり』)"

 既に映画として二作、テレビドラマ一作、漫画 二作、アニメ 一作、ラジオドラマ 二作と多くのメディアで作品化されている小松左京の『日本沈没』ですが、今度、TBSで2回目のテレビドラマ化になるとのこと。

 上記公式ページには、各登場人物のインタビューが掲載されている。このコロナ禍での映像化ということで、同じ小松左京のSFだと『復活の日』があるわけだけれど、今回は日常が壊れて巨大な非日常に人々がどう対応していくか、というところで共通してこのタイミングでの映像化は興味深いものと思います。

 このブログでは、小松左京『日本沈没』には日本のメディアミックスの初期的な巨大なイベントとして大きな影響を受けているので(関連リンク参照)、今回もとても楽しみにしています。

 田所博士は、小説版と同じ様な設定で登場の様ですが、あとの登場人物は名前も設定も原作とは大きく異なる様で、ここは原作ファンとしては不安もあります。

 また危惧だとは思うけれど、主人公らが「日本未来推進会議」という団体に入っている設定の様だけれど、ちょっとこのネーミングが現政権と関連の深いとされる某日本の政治団体を想起させてキナ臭い感じが、、、。危惧だろうけれど、この名前の相似は誰でもがすぐ思いつくはずなので、なるべくならば、避けて欲しかったかな〜と。

橋本裕志(wiki)
 このシナリオライターさん、テレビドラマも多数手掛けられていますが、あまり僕は見てないタイプのドラマが多く、映画だと、テルマエ・ロマエII(2014年)、いぬやしき(2018年)くらいですが、どちらも割と好きだったので、期待したいと思います。

◆関連リンク
当ブログ 『日本沈没』関連記事 

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2021.08.02

■感想 クリス・マッケイ監督『トゥモロー・ウォー』


THE TOMORROW WAR (2021) Behind the Scenes
 クリス・マッケイ監督『トゥモロー・ウォー』Amazonプライム 初見。

 なかなかのエンタメでこんな新作大作をタダ(追加料金なし)で堪能させてもらって感謝という感じです。

 特に前半、いろいろとタイムパラドクス的には謎の展開もありますが、それでもまずは未来へのトラベルなので、特に大きな破綻なく、何より家族の描写がなかなかでかなり楽しめます。『ターミネーター』の時間軸を用いた悲劇とどこか共通するムードだと言ったら誉めすぎでしょうか。僕はあの情感の動きはかなり好きです。

 でも後半、さすがにSFファンとしては、口あんぐりなとんでもエンタメ重視展開で興醒めでした。惜しいなぁ〜この後半はもっとアイデアをギリギリまで練って欲しかったですね。

 映像的には、エイリアンの造詣もまあまあ及第点という感じで、SFXもなかなか見事なものでした。ただストーリー展開に比べると目新しさの感じられない映像が続き、ここはいまいちだったかも。

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トゥモロー・ウォー ホワイトスパイク (Google 画像検索)
 Googleで検索すると都内で実施されたこの映画のキャンペーン画像がいくつかみられますが、これはなかなか良い感じで見てみたかったですね。ネタバレの様な気もしますが、公式がこれだけ盛大にやっているので、ご容赦ください(^^;)。

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