■感想 ロバート・ゼメキス監督『マーウェン』: Welcome to Marwen
MARWENCOL official theatrical trailer
ロバート・ゼメキス監督『マーウェン』録画初見。信頼するWOWOWのW座作品ということでw、実はゼメキスの映画であることも含め、どんな映画か全く知らないで録画ディスクからヒョイと選んで観てみました。
前知識ゼロで観たことで、冒頭シーンからの意外な展開にどんな映画になるかワクワクしながら最後まで観ました。これ、話題にもなっていなかったし、世界的にもオオコケだったみたいですが、なかなかの傑作じゃないですか!
愛すべき主人公、元イラストレーターのマークが展開する奇想な日常にカンドー、映像技法的にもCGと実写の自然な融合は、この物語を語る手法としてなかなかのもの。
世間ではリアル世界に対する幻想部分が比率として高すぎるという批判がある様ですが、僕はもっとそちらの比重が高くてもOKかと。テーマ的にもゼメキスの趣味の方向性としても、その方が自分の観たい志向に合っているのになぁ〜的な。
これって、正にアウトサイダーアートを描いた作品で、シュヴェルの理想宮とか、ヘンリー・ダーガー『非現実の王国で』のヴィヴィアン・ガールズと同類ですよね。しかも実話が元になっているということで、一番上のリンク先のドキュメンタリーが激しく観たくなっています。
『ザ・フォール』も同様にドキュメンタリーが先にあって、ゼメキスにそれが映画企画を刺激した様ですが、ゼメキスの志向している映画(と手法)に両作ともマッチして、彼の映画心をくすぐったのでしょうね。
いや〜、楽しい映画を観せて頂きました。ゼメキスに感謝。
◆関連リンク
・ドキュメンタリー『MARWENCOL』(ブルーレイ)
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