■感想 長久允監督『WE ARE LITTLE ZOMBIES』
【公式MV】ZOMBIES BUT ALIVE (映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』エンディング曲)
長久允監督『WE ARE LITTLE ZOMBIES』('19)録画見。
全く前知識なく観て、意外な開幕から怒涛のような観たことのない映画が画面で展開されて、エンドクレジットまで息つく暇なく、隅々まで楽しませてもらいました。これは新しい日本映画と言っていいでしょう。素晴らしい。
監督は電通に所属しCMプランナーとして活躍、長篇映画は本作が初作品ということで、フレッシュな魅力が爆発しています。
印象的なセリフ、一つ一つが斬新な映像、どこか外しているけれど味わいのあるパンクな歌。カラフルな異界が眼前に展開します。
これだけ斬新な子供心の溢れた映画は、同じくCM畑出身の中島哲也監督『パコと魔法の絵本』以来でしょうか。随分テイストは違いますが、意表を突かれて、カンドーした度合いでは、僕には近いインパクトがありました。
主演のいとうせいこうにちょっと似ているボーカルのヒカリ役 二宮慶多と、キーボード担当の中島セナがとても良い。特に中島セナのツンデレ美少女の眼の素晴らしさには、惹かれるものがありました(^^;)。
そしてとりわけ素晴らしかったのはエンディング。
これも少し違いますが、エンディングの爽やかさ(?)は、北野武『キッズ・リターン』を想起させます。
いやーお見事でした。次回作、とても楽しみです。
◆関連リンク
And so we put goldfish in the pool. /長久允監督『そうして私たちはプールに金魚を、』
from Koto Production on Vimeo.
長久監督の初監督短篇映画、全篇がVimeoで観られます。第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門でグランプリを受賞された作品。
『WE ARE LITTLE ZOMBIES』へと発展進化するモチーフがここでも描かれています。27分の作品ですので、ご興味があればご覧下さい。映像的には100倍くらい、『WE ARE LITTLE ZOMBIES』の方がぶっ飛んでいます(^^)。
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