DUNE Official Soundtrack | Full Album - Hans Zimmer | WaterTower
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『DUNE/デューン 砂の惑星』1.5年ぶりのIMAX@109シネマズ名古屋で観てきました。
圧巻の映像の完成度と、IMAXのクリアな大音量のハンス・ジマーの音楽に痺れました。特にジマーのサントラが素晴らしい!帰りの車でYoutubeのこれを大音量で流してたんですがw、もうスピーカーがびびって割れて…IMAXとは比べものになりませんでした。一応BOSEなんですが…(^^)。
ヴィルヌーブらしいストイックで陰鬱な完璧映像でした。俳優群も良いし、カメラも素晴らしい、、、、とはいえ、何故か僕は大好きとは思えず…。ディヴィッド・リンチファンの悲しいサガでしょうかw。
真面目で出来る超優等生よりか、ねじれて自分の趣味に突き進むアンファンテリブルに惹かれ流ということでしょうか。

リンチ版「デューン/砂の惑星」究極試写版 混迷するリンチの構想の真の姿(映画復元師シュウさんのブログ)
" 究極試写版を作る際には、”リンチの本来の構想”に沿って再編集することが最重要なんだけれど、こうも情報が入り乱れると、何をもって裏付けとするか、戸惑うばかりだ。
結局、現時点で復元できる事は限られている訳で、確かなのは入手可能な脚本と、それに付随する未公開シーンとなる。
そこを基準に考えるしかないのだ。"
ヴィルヌーヴ版を観た後、Facebookの御知り合いのシュウさんのご好意で、究極試写版を観せていただく機会を得ました。
これは映画復元師シュウさんのブログに詳細が記されていますように、リンチの7稿におよぶ脚本をベースに、リンチの意図を最大限汲んで、映画本篇に加えて、ブルーレイ特典等の未公開シーン、予告篇だけのシーン他を編集し、アップコンバート、さらにはフレメンの青い瞳の効果を追加されて制作された、3時間5分55秒におよぶ大変な労作にして、まさに究極リンチ版。ファン活動の鏡のような素晴らしい取り組みです。
3時間以上に及ぶ大作、堪能させて頂きました。久々に観たリンチ版、以前はダイジェスト感強かったのですが、追加されたシーンで全体のストーリーの厚みがとても充実しています。
ヴィルヌーブ版とシナリオ段階では遜色ない物語の厚みが感じられ、さらにリンチにしかできないナビゲーターとハルコンネンの描写の鮮烈さが昏い光を放つ作品!やはりリンチは物語の拮抗をしっかり捉えた上で、これらの奇想シーンを描きたかったんでしょう。またアラキスに昇る2つの月もとても良いキーヴィジュアルになってました!
物語後半のフレメンとの逆転劇はあまり映画的でない砂漠の平坦なシーンより、のちにアバターでキャメロンが再話くらいの類似テーマで描き直したパンドラの方が素晴らしく映画になってたと思います。フランク・ハーバートの地味な砂漠の惑星ビジュアルはリンチの食指を今一つ刺激し損ねたんでしょうね(^^;)
◆関連リンク
究極試写版 の一部が、SHU WESTさんによりYoutubeで公開されています。こうした未公開シーンからのリンチ版の復元を試みられているものです。御参考まで。
「デューン 砂の惑星」究極試写版(アラキスへの旅)完成の一歩手前版(映画復元師SHU WESTさんYoutubeチャンネル)
"アラキスの教母が救世主の出現を予言するシーンを丸々復活させた。
なぜかこのシーンは、リンチのシナリオの古いバージョンにはあるのだけれど、最終稿には存在しない。
撮影段階ですでに現場は混乱していたのかもしれない。"
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