■感想 前田弘二監督、高田亮脚本『まともじゃないのは君も一緒』
成田凌&清原果耶 『まともじゃないのは君も一緒』
前田弘二監督、高田亮脚本『まともじゃないのは君も一緒』WOWOW録画初見。
先週末のアトロクの年間映画ベスト企画で、ライムスターマネージャー小山内円さんがベストに入れていた作品。清原果耶主演というのとストーリー紹介に惹かれてWOWOWで録画してあったので、観てみました。
これ、かなり傑作です。コメディ/恋愛/青春映画というか、一つの普通のジャンルに入らない、そしてとにかく多くのシーンで笑わせられる佳作。リンク先の予告篇はかなり偏った内容紹介になっていて、この映画の魅力を十分表現できていないため、ご注意くださいw。
成田凌の数学マニアの予備校講師もとても良いけれど、清原果耶が素晴らしいです。今までも映画もドラマも何本か観ているのだけれど、それらの印象から大きくイメージを変えて、見事なコメディエンヌの才能を見せてくれます。
そしてここが最もこの映画を好きになったところなのですが、清原果耶の演じる高校生 秋本香住が何というか『ライ麦畑でつかまえて』の主人公 ホールデン・コールフィールドなんですね(^^;)。成田との会話劇も絶妙ですが、高校の仲間との会話、突然ある高校生カップルに話しかけるところ、そしてバーでそこの常連客に絡みつつ恋の悩みをぶっちゃけるところ、、、ホールデンからこの辺りは逸脱しつつも絶妙の演技で物語をクライマックスへ駆動していくこの演技力、素晴らしいです。
アトロクの21年映画ベストでは、(同じ清原が後半でとても印象的な純粋な女の子を演じていた)『花束のような恋をした』が上位にランクインしていたけれど(この番組のカルチャー寄りの視点からはすごくよくわかるが)、僕はこちらの方が大好きな映画になりましたね(^^ ニコニコ)。
最近のコメント