■感想 大友克洋全集『童夢』『Animation AKIRA Storyboards 1』(OTOMO THE COMPLETE WORKS)
大友克洋全集 (公式HP)
買うつもりはなかったのに、Facebookのタイムラインの皆さんの勢いに釣られて、本屋で見かけてレジへ2冊とも持って行って知らないうちに買ってました(^^;;)。
絵コンテは以前出版されたものを下巻だけ持ってたのですが、前回の上下巻の区切り方とは別で、こちらはA,Bパートを全収録なので、BパートCut 1383〜1517は手持ちの絵コンテ集とダブりになってしまった。
あと絵コンテは今回は右とじで、以前出版された手持ちの絵コンテ集とはページの順が逆になってますね。
童夢は初版時のえっちゃんの表紙に愛着があって全集買っても手放せないですねw。この表紙の着色イメージは全集未収録で残念。
今後のラインナップは、公式HPのこちらにありますが、『OTOMO THE COMPLETE WORKS Animation AKIRA 』という22.7/20配本予定の20巻がどういう内容になるか、興味深いです。絵コンテ以外の企画書や設定資料から始まり、注目は大友氏による原画が全収録という可能性があるのではないかということで、ワクワクしてしまいます。楽しみですね。
◆関連リンク いずれも22.1/23現在、売り切れで新刊出たばかりなのに、転売屋によって法外なプレミア価格が付いていますので、本屋で購入するか、増刷されるのを待った方が良いです。ご注意ください。
・大友克洋全集『 Animation AKIRA Storyboards 1(OTOMO THE COMPLETE WORKS) 』
"1988年に劇場公開され、漫画の域を超えてアニメの世界までも革新したアニメ映画版『AKIRA』。このアニメは原作者である大友克洋自身が、監督と脚本を務めるという異例の製作体制で作られながら、世界的な評価まで得ているという破格の名作である。本書は、そのアニメ版を製作するにあたり、大友自身が自ら描き上げた膨大な量の絵コンテを全2巻にまとめたものの第1巻にあたる。かつてヤングマガジン編集部から1988年に、同じく2分冊で刊行されていたが、短期間で絶版となって以来、長らくプレミア品となっていたレアアイテムが、「大友克洋全集」の第1期・第1回配本タイトルとして、遂に待望の復刻となる。これは単体の商品としては30年以上ぶりである。絵コンテというと、ラフに描かれた未完成な設計図と思われがちだが、本書のコンテの精密度は桁が違う。それもそのはず、著者がこれを描いたのは、映画版『AKIRA』製作のために漫画版の連載を中断していた1987年頃であり、単行本でいうと5巻の中盤を描いていた時期。連載バリバリ時期のテンションで描かれた絵コンテの緻密さやキャラクターの躍動感は、漫画本編に勝るとも劣らないレベルなのだ。なお本書はA、B、C、Dから成る全4パートの前半A・Bパートを完全収録し、全500ページ近い大ボリュームとなっている。眺めるだけでアニメ版『AKIRA』の映像が脳内に再生される「読む動画」の如き本書ゆえ、熟読すればするほど著者の驚異的なアニメ製作術に触れることができるはずだ。なお、書名の「Storyboards(ストーリーボード)」とは「絵コンテ」の英語表記である。
[OTOMO THE COMPLETE WORKS とは?]
世界的なタイトルを次々に生み出し、漫画家、イラストレーター、映像監督、シナリオライターなどのジャンルに囚われない創作者の顔を持つ大友克洋。その多様な「全仕事」のすべてを、作者である大友克洋自身が時代順に俯瞰、総括、そしてリ=プロデュースするのが「OTOMO THE COMPLETE WORKS」(大友克洋全集)です。日本から世界中に衝撃をもたらした表現方法の集積は、一人の作家のパーソナルな仕事集というだけでなく、1970年代から現代までの漫画、アニメ、映像までをも含む、現代文化の冒険を愉しめる作品集とも言えるでしょう。時代によって何が生み出されたか。作家は時代に何を見て、考えてきたのか。そして作家は、次に何を試みていくのか。──作品から発言までを網羅することで、作家としての進化を明らかにし、次の世代の創作者へその姿勢を伝えていく。この全集は作家自身が自らを「作品化」し、手触りも含むモノとして記録する、まったく新しい全集となります。(編集室より)"
・大友克洋全集『 童夢(OTOMO THE COMPLETE WORKS) 』
"11983年に刊行された瞬間、既存の漫画表現のレベルを一挙にアップデートし、文字どおり「漫画を革新」した歴史的傑作『童夢』。その後20年以上、60刷を超える増刷を重ねながらも、現在絶版状態となっていた本作が「大友克洋全集」の第1期・第1回配本タイトルとして、超待望の復刻刊行。原画から新たに起こした版により画質も向上、厳選された紙質によって印刷のクオリティも格段にアップ。また単行本では未収録となっていた幻の連載時の扉や、2色カラー原画も復刻し再現。さらに著者が単行本カバー用として構想していたイラストをカラーにて完全再現し収録。巻末には著者自身による解説も収録したコンプリート(全集)仕様です。判型は従来の単行本よりもひと回り大きいB5変型サイズ。第15回「星雲賞コミック部門」および「第4回日本SF大賞」受賞作品。漫画史を語る上で避けては通れない記念碑的作品が遂に再臨!(編集室より)"
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