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2022.01.10

■感想 ラナ・ウォシャウスキー監督『マトリックス レザレクションズ』


THE MATRIX 4 RESURRECTIONS "Behind the Scenes" (2021)

 ラナ・ウォシャウスキー監督『マトリックス レザレクションズ』観てきました。前3作を見直してから行ったんですが、これは観てないと敷居が高い感じ。

 1作目大好きなんですが、それに次ぐ出来で満足しました。2-3作目がサイバーパンクからアクション重視に移行していたのが残念だったので(スミス嫌いだしw)、今作が1作目寄りに回帰したようでSFっぽい感じでした。

 日曜に行ったのですが、関市の劇場は6人しか入ってませんでした。この敷居の高さは若者に入ってもらうには確かに難しいですね。
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★★★★★★ネタバレ注意★★★★★★★
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 冒頭、2-3日前に見直した1作目と同じシーンから始まるのですが、ここの映画的描写は(わざとかもしれないですが)、1作目の革新的映像には程遠く、これはウォシャウスキー監督の退化なのか撮影監督の違いなのか、、、。この辺りで少し不安になったのですが、物語展開が自分の好みでなかなかワクワクして見られました。

 前半特に前作のパロディ的なところ、かなり笑って見られました。ここらは監督の年齢的な余裕ある描写でしょうか。いい感じで肩の力が抜けていて、そしてメタフィクション的でSFチックさに貢献していたかな、と。

 今作で、やはりマトリックスが斬新で刺激的だったのはアクションだけでなく、現実/仮想の鬩ぎ合いだったことを再確認。2-3作目がそこをほぼ外して描いていたのが残念でならなかったので、そこの回帰はファンとして嬉しいものがありました。(特に現実側でネオがセンチネルを超能力で倒すシーンの決着が、現実/仮想テーマとしてキーポイントになったはずなのに放置ですから、、、。)

 あとしょうもない話ですが、バッグス船長役のジェシカ・ヘンウィック、映画見ている間、あれ二階堂ふみに似ているな、、、え、本人に間違いない、、、と思って、パンフのキャスト見て、違っていたので吃驚。ネットでもいくつかそうした書き込みがありましたが、僕はまだ二階堂ふみ本人だと信じていたり、、、、。そんなシミュラクラ現象もまたマトリックス的なのでしたw。

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