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2022.02.14

■感想 マイク・リアンダ監督『ミッチェル家とマシンの反乱』


第49回アニー賞ノミネート作品【本編冒頭10分公開】ミッチェル家とマシンの反乱〈『スパイダーマン:スパイダーバース』の制作チームが再結集!各映画サイトで超好評のSFアニメ映画!〉

 マイク・リアンダ監督『ミッチェル家とマシンの反乱』Netflix初見。

 アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネートと聞いて、観てみました。これは傑作 ! ソニー・ピクチャーズ・アニメーションは『スパイダーバース』が物語も映像センスも最高だったけれど、今回も物凄くクリエイティブな映像で最高に楽しい映画になっています。

 実は添付したサムネイル画像含め、全然良い感じがしていなかったので、『竜とそばかすの姫』を候補から落としてノミネートされた作品がどれほどのものか、と舐めてかかったら、、、、。

 物語は、娘二人を持つ私としてもいろいろと身につまされつつ、ぐっとくる出来、途中好き嫌いは別れるかもしれないけれど、犬のギャグが結構最高で、これだけ声出して笑ってみた作品も久しぶり。

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 加えて映像のクリエイティビティ、3D-CGアニメなのだけれど、木製のパペット的なキャラクタと、その洋服のクレヨンで塗ったような不思議なタッチ。そしていま風にフォトリアルな画像に手描きされた落書きの数々。これが素晴らしく楽しい映像になっていて、おまけにアニメートのレイアウトや動きの誇張のキレの良さは『スパイダーバース』継承。

 そしてエンドクレジットの趣向の的確で心がざわざわする楽しさ。これは映画史上初めて観る趣向なだけに(たぶん)、そしてテーマと密接に関係していてもう拍手喝采。スタッフリストが流れるところも随所にアナログの魅力的な手描きアニメーションが組み込まれていて、スタッフ陣がとにかく楽しんで作っている様が気持ち良い。

 楽しんでいると言えば、マイク・リアンダ監督、主人公の弟役の男の子の声を自ら演じています。
 下手な声優だな〜、と思っていたら、監督が楽しんでやっていたとは!

 いやー、参りました。これだと『竜とそばかすの姫』をノミネートから落としたのも納得(というか、テーマ的にアカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネートの『未来のミライ』にも少し通じて、こういうの本当にアメリカでは受けるんだな〜ということかも(^^))。

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