■感想 セス・ラー二―監督『2067』
2067 Official Trailer (2020) Sci-Fi Movie セス・ラー二―監督『2067』 (WOWOW)
"人間が人工酸素を供給するマスクなしには生きることもできなくなった2067年の地球を舞台に、407年後の未来から名指しで呼ばれた主人公の冒険を描くSF。「ザ・ロード」で主人公の息子役を絶賛された若手K・スミット=マクフィーが、妻を救うため旅立つ青年役を好演する。監督・脚本は「トンビルオ! 密林覇王伝説」のS・ラーニーが務め、2067年を中心に、過去・現在・未来が複雑に折り重なる壮大なストーリーを紡ぎ上げた。共演はドラマ「トゥルーブラッド」のR・クワンテン。"
先週、ジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を観て、とても印象的な役を演じていたコディ・スミット=マクフィー(この作品でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされましたね)が主演を務めた2020年のオーストラリア映画が、WOWOWでちょうど放映されたので、観てみました。
よくあるディストピアものかと思っていたら、なかなか面白い展開。少し無理ある展開もあるのだけれど、映像が低予算ながら、シャープに印象的な絵を見せてくれていて、小気味良い感じです。特に予告編にある冒頭付近の映像は、『ブレードランナー』っぽいのだけれど、そうした物の中ではなかなかのレベルでワクワクします。
で、主演のコディ・スミット=マクフィー、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ほどではないものの、結構こちらでもエキセントリックな感じ。こうしたSFアクションだとマッチョな主役が多い中、この俳優を主演に持ってくるところも、本作の監督のオリジナリティかもしれません。
配信でこうしたSF映画は、数々アップされていますが、小品としては佳作に入るのではないでしょうか。
◆関連リンク
・コディ・スミット=マクフィー(wiki)
『パラノーマン ブライス・ホローの謎』『コングレス未来学会議』『猿の惑星: 新世紀』『X-Men』 等々、結構、観たことのある作品に出られていますね。やはり『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が圧倒的に印象的。
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