■感想 アンドリュー・ニコル監督『TIME/タイム』
アンドリュー・ニコル監督『TIME/タイム』('12) Amazonプライムで初見。これ、公開当時知らなくて、初めて観ましたが、なかなかスリリングで良いですね。
設定はちょっと無理もあるけれど、映画のスリラー的にはなかなか見せる設定です。あと『ガタカ』のニコル監督らしいクラシカルな近未来描写と優生思想的な階層社会描写も映画の奥行きになっていていい感じです。
ストーリーは安直な展開という批判はあるんでしょうが、この楽天性は僕は好きです、とりわけ今週2本続けてディストピアな映画を観たあとは救われます(^^;)。
ニコル監督の未来描写、『ガタカ』では少しクラシカルなデザインの車に電気自動車的なモーター音を被せて見事に表現していたのが、今作では5-60年代のアメ車を少し改造して、ブンブンとエンジン音を響かせていました。でも黒を基調としたシックな未来社会描写と相まって独特の近未来映像になっているから不思議です。
その光景の一因は、多分モデル的体型のスリムで脚の長い女優、男優の多用もあるでしょう。それだけでスタイリッシュな未来w。
今作、『ツイン・ピークス The Return』でエキセントリックなドラッグ中毒娘でぶっ飛んだ表情の演技を見せていたアマンダ・サイフリッドがキュートで快活なヒロインを演じていて、とても映えていました。何というか未来顔でいいですね(^^)。何だ? 未来顔って! クリクリした目玉の印象でしょうか。自分でもわかりません。
◆関連リンク
・アンドリュー・ニコル(wiki)
・『TIME』アマンダ・サイフリッドが語る もし永遠の命があったら?「誰かにあげるわ」
| 固定リンク
コメント