■感想 アダム・マッケイ監督『ドント・ルック・アップ』
『ドント・ルック・アップ』予告編 - Netflix
アダム・マッケイ監督『ドント・ルック・アップ』観ました。
評判通り、なかなかの傑作。ブラックコメディとの噂でしたが、案外シリアス。というかアメリカのトランプ政権とかのあれこれを思い出しながら観ると、まさに笑えない今の現実の鏡を観ているようでなかなかにゾクゾクします。もし日本を舞台にこれを今、撮ったらどうなるか、とか。その辺りの想像力を刺激するところは素晴らしい。そこが現在のねじれた様を炙り出していて、ここが受けている理由なのかな、と。
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★★★★★★以下ネタバレ注意★★★★
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このテーマだと、『妖星ゴラス』『メテオ』『アルマゲドン』『ディープインパクト』『流転の地球』『メテオ』等々思い浮かぶけれど、僕はラース・フォン・トリアーの『メランコリア』に次いで好きな作品になりました。
前半笑った上で感じる後半の寂寞感は、まさに全然違うタッチなのに、『メランコリア』に近似してずしんと来るのが本作の一番の魅力でした。
また『地球外少年少女』でテーマは違うけれど、正常性バイアスの描き方が全然違っていて(ほぼ)真反対で、磯監督が冒頭で正常性バイアスを意識的に描いて、それにあがなう子供たちの様子を描写しているのが、対比としてなかなかに見事だったと改めて感じたり、、、。
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