■感想 ジェーン・カンピオン脚本・監督『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』予告編 - Netflix
ジェーン・カンピオン脚本・監督『パワー・オブ・ザ・ドッグ』をNetflix初見。
これは噂通りの問題作ですね。僕は好きになれない映画な感じを味わいながら、自分ちで観ているのに終始居心地の悪さを覚え続けた。
西部の美しいが不安を讃えた映像と、カンバーバッチ、キルステン・ダンストと25歳の俳優 コディ・スミット=マクフィーら俳優陣の奥行きのある演技が素晴らしい。特にコディ・スミット=マクフィーは、随分と異なるタイプだが、どこかアンソニー・パーキンスを彷彿とさせる印象的な役者。好きにはなれないけれど、一種異様な迫力がある。
何が起こるかわからない迷宮的な不穏なトーンに身を任せたい人には最適な映画です。
才人と評判のジェーン・カンピオン監督、実は恥ずかしながら初見ですが、これは一筋縄ではいかない奥深い作家ですね。他も観てみます。
◆関連リンク
・トーマス・サヴェージ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(角川文庫)
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