■感想 石川慶監督,脚本,編集、ケン・リュウ原作,制作総指揮『Arc アーク』
映画『Arc アーク』本予告 2021年6月25日(金)公開
石川慶監督,脚本,編集、ケン・リュウ原作,制作総指揮『Arc アーク』WOWOW録画見。
昨年6月の映画公開時はあまり評判にならなかったけれど、この映画、静かな佇まいのSFで、なかなか素晴らしい出来でした。ここまでしっとりとした描写と映像で見せるSF映画は稀有ですね。生命倫理をテーマにした『ガタカ』をどこか思い出させるところもあるけれど、あの映画よりSFとしてはよほど思弁的で、その映像演出とともに味わい深い傑作です。
ケン・リュウの原作短篇は読んでいないですが、テーマ的にはある意味、よくありそうな話なのですが、言葉での説明を極力減らして、多くを語らず映像でテーマを語らせている事で、物語の純度がグッと高まっています。
その映像、ピオトル・ニエミイスキ撮影監督がとても良いです。多分この方、石川監督のポーランド映画大学留学中の盟友ではないでしょうか。日本の瀬戸内海ほかでロケされた、素晴らしいカメラが堪能できます。
主演の芳根京子ほか、俳優陣も素晴らしい演技です。とても映画らしいSF、よろしかったら観てみてください。
【単独インタビュー】『Arc アーク』SF作家ケン・リュウが語る、“物語”が存在する意味
"そうした中で、生者と死者が繋がっていることを視覚的な隠喩で示すこのシーンが持つ力強さが、とても気に入っています。自分自身が世代から世代へと続くこの長い鎖の一つのリンクにすぎないことに気が付き、死者と繋がっていることを実感できた時に信じられないほどの力が得られることを、このシーンは素晴らしい形で表現しています。本当に、石川監督の視覚的な隠喩はとてもパワフルで、文章であれば何ページにもわたって書き続けるようなことを、彼はたった一つの画に凝縮しています。"
プラスティネーション(wiki)
本当にあるんですね! 紐でつるのも本当にやっているみたい!!
BODY WORLDS & The Art of Plastination (English/Français)
Youtubeで「BODY WORLDS Plastination」で検索すると相当えぐい映像が出てきます。
御注意を!! リンク先を見るか見ないかは、自己責任でお願いします。
僕はトラウマになりそうだったので、チラ見しかしていません(^^;;)。
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