■感想 ジョーダン・ピール監督『NOPE/ノープ』
『NOPE/ノープ』予告編
ご無沙汰しています。久々の記事になりすみません。本業もちょっと忙しくついサボってしまっています。
ジョーダン・ピール監督『NOPE/ノープ』観ました。
ネタバレしない様に感想まとめてみます(添付予告篇の範囲のネタバレは許して下さい)。
今までのピール作品と比べると社会問題的な視点は後退し、今回は正面からエンタメしています。それにしても日常の組立てとか、映像と音と音楽が今回もとても効果的に映画を盛り上げています。
特に、この予告の冒頭にある速射砲の語りに代表されるキキ・パーマーの快活さと音楽センスがとても気持ち良かった。これは今までのピール監督作にあまりなかった要素で、もともとのコメディアンとしての本領なのかもしれない。
そしてさらに予告冒頭にあるエドワード・マイブリッジによる世界初の連続写真動画、ここに代表される様に本作は映画の原初的な撮影の姿にも肉薄する、映画撮影の映画でもある。ここが映画ファンの心をくすぐるところ。
いずれにしても端正な映像と的確な演出で(多少の物語展開の理屈的ないつもの無理があっても)ハラハラワクワクと映画ファンを存分に楽しませてくれる。
何かと比較されることもあるシャマランと比べて、同じく(商業)長編映画3作目で空の未知の存在を描いたピール、『サイン』より僕はこちらに軍配を上げます。
ピール製作/ナビゲーター/一部脚本の「トワイライトゾーン」もアマゾンプライムで観られるのでこのまま続けて、今年の夏はジョーダン・ピール特集上映が我が家では続きます(^^)。
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