ヤン・シュヴァンクマイエルがついに引退を表明しました。本当に新作『蟲』が最後の作品になってしまうのでしょうか。まだまだ作って欲しいものです。
チェコの映像配給等されているアットアームズさんのチェコチェコランド ブログにおいて詳細記事が発表されているので、ご紹介します。(右の引用画像は今回の引退表明の画像ではなく、最新作にして最後の作品になる『蟲』のポスターです)
" 世界のシュルレアリスト
ヤン・シュヴァンクマイエルが
引退を表明しました。
新作の「蟲」が
完成したとは
聞きましたが、
それと
ともに”引退表明”と
ネットで見つけましたので、
私の代理人を通して
事実かどうか
シュヴァンクマイエルに確認しましたら、
「It is true.」と
返信がございました。
シュヴァンクマイエルも
来月
9月4日で
84歳になられます。
私は
10年以上のお付き合いがございますので、
彼の性格は
少しは理解しているつもりですが、
力が尽きるまで
創作をされる方だと勝手に
思っていましたが、
やり尽くしたのでしょうか。"
アットアームズの
チェコアニメ事業部の記事になります。この記事自体がどなたの執筆になるものか、忌明がないためよくはわかりませんが、文面からシュヴァンクマイエルの著作の翻訳、来日時の通訳等をされていたペトル・ホリーさんが関係されているように思われます。あくまでも推測ですので、間違っていたら申し訳ありません。
シュヴァンクマイエルさんという人… | チェコチェコランド
"(ヤン・シュヴァンクマイエルが)ミクロネシアのある国に招かれたことがあったそうです。
そこで初めてカヌーを経験されたそうです。楽しんで遊んでいたら、引き潮であっという間に沖に流され、島は見えなくなったそうです。
喉が渇き、どうしようもなく、”死”を意識したそうです。
しかし彼が感じたのは、”恐怖”ではなく、こう思われたそうです…。
「しまった!カメラを持ってくるべきだった!
人間の体が干からびて、ミイラになる過程が撮影できる絶好のチャンスなのに!大きなミステイクだ!
…でも、カメラが合っても誰が撮影するんだ?
…助手を連れてくるべきだったか?
…いや、こんな映像自分で撮影しなければ意味がないぞ!
…でも、さすがの私も自分がミイラになる過程を自分で撮影はできやしない!絶好の撮影素材なのに!」"
そして引退に関係して、チェコチェコランドブログの執筆者の方が語られたシュヴァンクマイエルのエピソード。
シュヴァンクマイエル自身が、カヌーで沖へ流された際に、人間がミイラ化する過程が撮影できる絶好のチャンスと考えた話。凄まじい映画魂。
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