テクノロジー

2022.01.12

■映像研究メモ 映像記憶の謎 VAEを用いたConvolutional Neural Networks

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Variational Autoencoder: An Unsupervised Model for Modeling and Decoding fMRI Activity in Visual Cortex
 有限な脳の記憶容量で、昔観た映画やテレビの映像を、これだけの量どうやって覚えているのかという長年の疑問についての回答の糸口かも。

 VAE を用いた convolutional neural networksで1024のパラメータで添付のような画像を生成できるらしい。上の引用図にあるように、左側の実際の画像で学習したあと、1024のパラメータを入れるとその学習されたネットワークの出力として右側の画像が得られたということ。要は1024の数を記憶して置いて、脳内の視覚ニュートラルネットが構成されてれば(遺伝/学習?)、この幅の映像を思い出せるということかと理解。

 我々が膨大な映像記憶を持っているのは、脳内にもニューラルネットワークに似たような仕組みがあって、少ない記憶容量で多くの画像、映像情報を持っているのかもしれないです。

 AIの専門家にこの辺り、詳しく聴いてみたいものです。

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2021.10.12

■感想 スカイドーム神岡「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」

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道の駅スカイドーム神岡「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」(公式HP)

 映像と実物の一部展示で、スーパーカミオカンデの体験してきました(^^;)。

 映像は、10m×7mほどの円筒型大スクリーンにプロジェクター4台で映し出された、宇宙からのニュートリノがどう地球に到達し、それをカミオカンデでどう計測するかという解説の映像。宇宙空間から始まり、神岡町の地下深く、スーパーカミオカンデでどのようにニュートリノがセンシングされているかという、なかなか広大な描写の迫力映像。

 2D映像なので立体視ではないですが、一番前で見ると、足元がグラグラ動く感覚に襲われますね。おかんでを
 またこの円筒がそのままカミオカンデを模した構造で、映像コンテンツ上映のない時間帯は、上の右下の写真のように、スーパーカミオカンデの光電子倍増管の入った水槽の中に入ったような画像が映し出されて、記念写真も撮れるようになっている。

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 光電子倍増管は、別のコーナーでこの写真のように、実物を見ることもできる。
 ハイテク技術の集積って、なかなかアーティステックな空間になりますね。前記巨大円筒スクリーンの画像より、やはりこちらの実物に嘆息します。浜松フォトニックスの成果ですね。

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 そして、KAGURAの模型も置かれています。なかなか特撮チックなミニチュアに感動します。
 こうした施設も実物見学に一度は行ってみたいものです。時々見学会が開催されていますが、なかなか抽選当たりませんね。

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KAGRA 大型低温重力波望遠鏡

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2021.04.19

■感想 Oliver Schwehm監督「民間初のロケットに挑んだ男:FLY ROCKET FLY」BS1 ドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG


FLY ROCKET FLY - Trailer

「民間初のロケットに挑んだ男」(NHK公式)

"アメリカとソ連が宇宙開発にしのぎを削っていた半世紀前に民間で宇宙ロケットを飛ばそうとした起業家がいた。その奇想天外な物語を豊富なアーカイブと関係者の証言で描く。

大国が国家の威信をかけて取り組んできた宇宙開発事業。いまや民間企業が参入する時代となったが、半世紀前に民間で宇宙ロケットを飛ばそうとしたドイツの起業家がいた。しかし、起業家がアフリカの独裁者から発射実験の場所の提供を受けたことで、彼の事業は思わぬ方向へと進んでゆく。民間初のロケット事業をめぐる奇想天外な物語を描く。 原題:FLY ROCKET FLY(ドイツ 2018年)©️Lunabeach TV und Media GmbH"

 NHK世界のドキュメンタリー「民間初のロケットに挑んだ男」BS1 観ました。
 イーロン・マスクのSpaceXの最近の打ち上げは、民間ロケット会社として華々しいものがありますが、それを遡ること45年前にドイツでこのような民間ロケット会社が台頭していたと言うのは、寡聞にして知りませんでした。

 これはルッツ・カイゼル(Lutz Kayser)によって設立されたドイツの民間ロケットベンチャーOTRAG:Orbital Transport und Raketen AGの、ザイールの台地でのロケット開発の物語。

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 ドイツの若者とNASAドロップアウトのエンジニアによる、直列でなく並列に小さなロケットを束ねる低コスト発想、ザイールでの打上げ、解放戦線が迫る中でフランス外人部隊を雇って村の住人と守備隊を作ったり…。

 SF作家 山田正紀氏の長編超冒険小説(『謀殺のチェス・ゲーム』『火神を盗め』)のような、そして一本の映画を観るような素晴らしいドキュメンタリーでした(^^)。

 NHKオンデマンドでも配信されてるようです。
 それにしても、NHK世界のドキュメンタリー、毎週5-6本のこうしたドキュメンタリーが放映されていて、これを録画するだけでも、結構なドキュメンタリー映画ライブラリが出来そうで、眼が離せません。多分今までに50本近くは録画しましたが、1割も見えていないw。

◆関連リンク
OTRAG:Orbital Transport und Raketen AG  (Wiki)
OTRAG 打ち上げの記録
 ザイールの後、リビアで打ち上げていたようです。こちらもキナくさいですが、いろんな冒険があったかも。
OTRAG Youtube

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2020.08.17

■映像 ロボマインドプロジェクト、遂にロボットの心の第一歩が実装され、CG動画が登場 !

70.【マインド・エンジン】絶対不可能といわれていたコンピュータによる言葉の意味理解。ついに成功したので公開します。
 ロボマインド・プロジェクト
(公式動画)

"人が話す言葉を、コンピュータに理解させることは、長い間、絶対に不可能といわれていました。
60年以上前から挑戦してきて、いまだに出来ていません。
AIスピーカーやチャット・ボットと会話にならないのは、意味を理解せず、決められたシナリオで会話しているからです。

絶対不可能といわれてきた自然言語の意味理解。ついに、成功したので、今、発表します。

なぜ、言葉の意味理解は難しいのか。60年間、どんな方法が取られていたのか。
第三次AIブーム、ディープラーニングで成功したといわれる意味理解は本物なのか。

世の中をひっくり返すかもしれない革新的な技術が、日本から生まれました。"

 昨年秋くらいにウェブで、ロボマインドプロジェクトのことを知り、興味深くサイト記事とYoutube動画を見ています。

 今回の動画は、言葉と3D CGワールドを紐付けて、いよいよその実装が第一歩を生み出したメルクマール的瞬間の記録です。

 関西弁の口調とユーチューバ的映像で、真面目な方々には誤解を与える恐れがありますが(^^;)、平易に語られるこその(平易に語られるというのはより本質的なのだと思います)、画期的なアプローチ、是非ご覧下さい。

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 心を言葉だけでなく、言葉以前の部分を含んで解析し、コンピュータにモデル化して入れ込んで行くアプローチ、とても斬新で面白いと思います。

 人が感覚器から受容した情報を俯瞰して、言葉で名付けて他人とコミュニケーションしようとしたことから自身の頭の中に"世界"が生まれた。その"世界"認識が"意識"だと思うのですが、ロボマインドプロジェクトのアプローチは、それをまず手始めに3D仮想世界をコンピュータの中に作り、言葉と紐付けることで、心を生み出そうとされています。

 これは3D仮想世界を俯瞰する構造をコンピュータの中に作り、言葉というオブジェクトに紐付けて、意識を生み出し、人とコミュニケーションを取らせる試み。

 意識の分析としては、こうした概念は視覚を中心に意識を研究されている認知心理学者 カリフォルニア工科大学教授 下條信輔氏とか研究者がいらっしゃるけれど、これをエンジニアリング的にコンピュータに実装しようという試みは、まさに斬新で素晴らしいと思います。

 また、ベンジャミン・リベットや、下條氏らが意識と無意識を分析し、人の自由意志というものがほとんど存在していないのでは、と論考されているのに対して、言語との関係については多く語られていないという認識です。
 それに対して、この田方篤志氏の考えは、自由意志の問題にはほとんど触れられていないけれど、意識と言語について考察されている。

 この二つの融合が、今のところ、意識を持ったロボットの実現には有効なアプローチと思うけれど、いかがでしょうか。
 つまり、ロボットの自立制御系をここでいう無意識領域の脳の活動として構築し、それを内観し他社とコミュケートするための"言語"としての意識を実装するという方法。これが人に近い人工知能ロボットを作る際の、現在の最短アプローチになるのでは、と夢想するのは僕だけでしょうか。

 今回作られた仮想世界は、3D空間の把握のための縦横高さ空間だけですが、今後、ここに時間軸が加わり、さらには人の五感情報とか、無意識領域の情報かと思います。意識の生成には、広大な仮想世界のモデル化が必要ですが、一歩一歩広げられて進化していくこと、期待しています。

 例えばベンジャミン・リベットが実験で明らかにし、そして下條信輔氏が著作で述べられている様な、人に自由意志はあるのか、といった無意識的な活動とその自己認識としての意識の問題、そうした知見も交えて、まずはコンピューターへの実装、その後身体を持ったロボットへも実装されていった時に、どの様な人工知能がこの地上に(まずはこの日本、関西にw)生み出されるのか、今後も興味深く拝見したいと思います。

 世界初の本当の「人工知能」は関西弁を語るのかもしれない、なんちゃって(^^)。

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2020.06.24

■感想 SpaceX クルードラゴン有人宇宙船 ミッション成功

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Elon Musk Fans (facebook)
SpaceXのCrew Dragon宇宙船がISSとのドッキングに成功

 つい先日、SpaceXの宇宙船がISS:国際宇宙ステーションにドッキングし、大成功をおさめました。
 それに伴い、各種の写真が公開されていますが、冒頭に引用した画像が、なかなかクール。

 打ち上げブースターが地球に帰還し、その傍らに立ついーロン・マスク。
 この着陸後のロケットノズルの焦げ感に萌えます(^^)! イーロン、未来をグイグイ創造してますね!
 そして右のブースター全景も良いですね〜〜(^^) このお焦げがたまりません。

Does anyone remember these moments ? (facebook動画)

 リンク先に動画があるけれど、ここのロケットブースターの垂直着陸の動画も素晴らしいです。

 テスラで電気自動車の世界的なブームを創り、さらにはこうして民間宇宙産業をグイグイと自らの現場でのリーダーシップで創り出していく、この情熱。フューチャリストとしての姿勢に痺れます。

 今後も目が離せません。

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2020.05.11

■感想 マーク・チャンギージー、柴田裕之訳『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文化を生んだ』THE VISION rEVOLUTION:How the latest research overcomes everything we thought we knew about human vision

Vision-revolution
『ヒトの目、驚異の進化』「視覚の進化革命」がここから始まった (文庫解説)
 進化神経生物学者のチャンギージーによる、人間の視覚の驚異についてのノン・フィクション。元の自身の学術論文から平易に図解含めて、分かりやすく不思議なヒトの視覚が述べられている。

 もともと視覚に強い関心があるので、4つの章立てで述べられる認知科学的な視覚の分析を、とても興味深く読みました。
 本書の興味深い観点は、以下の4章のタイトルに現れています。「感情を読むテレパシーの力」「透視する力」「未来を予見する力」「霊読する力」、ヒトの視覚が既に、テレパシー、透視、未来予知、霊視能力を持っていると書かれている、とだけ書くとトンデモ臭も感じられるでしょうが、本書はこの章タイトルで読者の興味をまず惹きつつ、丁寧にデータを挙げて、一つづつ視覚の不思議を説明していく。

◆ テレパシー
 視覚の色のスペクトル分析から始まり、ヒトの顔がその皮膚内部の血液量と酸素濃度によってフルカラーディスプレイとして感情等をコミュニケートする機能があり、それを繊細にとらえるために眼の3種の錯状体が進化して、黒白/青黄/赤緑の色彩を感知できる様になったと説明する。

 白人から黄色人種、黒人の色スペクトルが実はほとんど同一で、その微細な差を捉えるために、ヒトの眼はその周波数帯で繊細な感度を持っているとか、顔がディスプレイであるとか、刺激的。

◆ 透視
 眼が顔の前方に2つあるのは何故か。
 立体視のためと当然の様に思っていたが、そこに疑義を唱えながら(片眼でも風景の分析から脳が立体視は形作れる(つまり2D映画でも人は立体感を得られる))から真の2眼の目的(進化の淘汰圧)があるのでは?と問いかけて説明が始まる。

 森の中で行動するために、私欲仏の葉の間から前方を知覚するために、片眼の前にある障害物に対して、複数の葉の間隔からずれた位置でもう片方の眼が障害物の向こうの映像を捉え、脳内で2眼の複合された視覚を構成し、擬似的な透視能力を得ているのではないか、という論。

 この透視能力は今すぐ貴方も確かめられます。
 片方の眼の前に手の平を置いて、両眼で前方を観てください。手の平を「透視」して向こうの景色が見られますね(^^)。

 これもなかなかのコペルニクス的転換。
 頭の両側1mの位置にカメラを左右付けて、その映像を眼に映し出せば、車や街中の人々の姿も透視して、安全に前方の視野が得られるのではないかというアイデアも書かれていて、大変興味深い。

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 以前にヒトの目に上下を逆にした映像を映しても、人の視覚認識は少しの時間で慣れて、普通に行動できる様になる、という実験を観たことがある。この両側1mの、ペガッサ星人(上図左)かメタリノーム星人(右)という両眼が横に配置された様な新たなヒトの視覚形態も、すぐに慣れて、新たな「透視能力」がヒトに簡単に備わるのではないだろうか。(本書に従うと、ペガッサ星人とメタリノーム星人は、大きな葉の植物が群生している惑星の出身と推定できるw。)

 ARやVRデバイスの持つ、新たなポテンシャルがこうしたところからも拡大するかもしれない。

◆ 予知
 ここで述べられるのは、錯視の数々とそれらを統合して説明できる統一理論。

 簡単に述べると、視覚の認知が持つ0.1秒という遅れを補正して行動するため、「知覚の神経的遅れを先取りして埋め合わせ、前方への動きにおい て現在時を先取りするメカニズムを備えている」ことにより、その能力の副作用として、数々の錯視が説明できる、としている。

 錯視というのは、視覚認識系の研究で数々古来から研究されている分野とのことだが、ヒトが自身の視覚認識能力の不備を補うために、長い期間でそれを補う脳内の情報処理メカニズムを創り上げてきた(淘汰圧で)、というのが錯視で証明できるというのが、なかなかの眼から鱗の知見でした。

◆ 霊読
 ヒトは何故これほど素早く文字情報を読み解けるのか、という謎に挑んだのが、本章。

 多様な言語ごとの文字の画数とその形態の特徴分析から、チョムスキーの普遍文法ならぬ、文字の生成原理分析(視覚言語学と名付けている)を試みているのが、とても面白い。

 自然にある事物の形から、普遍的な文字の形を導き出して、それによりヒトの文字読解が「霊的」な速度で実行される原理を解き明かす手並み(下条信輔氏との世界93言語の文字の平均画数と文字総数分析)が素晴らしい。

◆ 付記
 映画や文学による人間の脳内イメージの形成の観点で、おそらく今後この視点は、アニメや実写映画評、はては小説の分析に援用されるのではないだろうか。

 個人的にはヒトの視覚の立体視(両眼の視差効果だけでなく多様な認知による)と、言語と意識の関係とか、VR/ARへの援用とか、いろいろと考え続けている究極映像研究テーマがあるので、そことつなげてこの研究者の知見は今後も注視していきたいと思っています(^^)。

◆関連リンク
ヒューマンファクトリーラボ human factory lab
Mark Changizi HP

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2020.02.12

■動画 ジェームズ・キャメロンが協力したメルセデスのコンセプトカー "VISION AVTR" :ヴィジョン・アバター


Mercedes-Benz Vision AVTR Driving at the Las Vegas Strip(Youtube)

CES 2020 Daimlerが示す新たな方向性、“ゼロインパクトカー”とは?

"CES 2020の基調講演には映画監督のジェームズ・キャメロン氏(左)も登壇
VISION AVTRは映画「アバター」の制作会社と協力して開発した。"

メルセデスベンツと映画『アバター』が自動運転EV、カニのように横移動が可能…CES 2020

" ヴィジョンAVTRのリアには、全方位に移動可能なフラップ、「バイオニックフラップ」を33個装備している。33個のバイオニックフラップにより、前後に移動できるだけでなく、斜めに移動することもできる。従来の車両とは異なり、ヴィジョンAVTRはカニのように横へ移動できる。爬虫類のようなフォルムと高い敏捷性を備えているという。"

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 まさに惑星パンドラの生物圏を形象化した様なコンセプトカーの有機的造形が素晴らしい。
 このままではリアル空間に実車として登場することはないだろうけれど、メルセデスの今後のEVの旗艦的デザインとして、このコンセプトを生かした造形を世に出して欲しいものです。

 特に33個のバイオニックフラップ、これにより高速走行での微妙な空力コントロールで車両の運動性能が向上する電動車が出てきたら、素晴らしいと思います。

 今後の『アバター』の映画シリーズとともに世界にこんな車が拡散していくのを望むものです(^^)。

◆関連リンク
メルセデスベンツ 公式サイト

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2020.02.10

■映像論メモ 言語処理と映像処理 英語の脳と日本語の脳

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英語の質問です、いつ「a/an」を、いつ「the」を使い、いつ何も付けないのでしょうか?

"大前提:英語は右脳経由で言語処理をするため、イメージ(絵)を描きながらことばを処理している。
よって、英語という言語は、絵が描きやすいような文法ルールでできているといえると思います。
(中略)
日本語は左脳のみで言語処理を行うため、ことばを絵にする必要がなく、冠詞や単数複数も情報として必要がありませんし、その他の文法ルールも英語とは大きく異なります。"

 これは面白い! こういう説があるのは知りませんでした。
 小説の、言語によるイメージ喚起というのを考えるにあたって、物凄く興味深いです。

 「SFは絵だ」という野田昌宏さんの名言がありますが、SF読みは言語から映像イメージを思い浮かべて小説を読むことが多いと思うので、そこにSFが生まれた英語圏の言語機能が働いているのかもしれません。

 、、、とすると日本語のSFとは? という命題も出てきて、思考を組み立てていくのに、素晴らしく興味深いです。

 また映画を観る時の脳の映像処理、映画にテキストが挿入された時の言語イメージ処理は、どんな作用でどの様な映像の印象を創り出すが、、等々。考えだすととても面白いです。

◆関連リンク
浜松医科大学 植村 研一教授の「英語脳の研究について」

" 現在では上記の植村氏の英語脳の論文はもう検索できません。英語脳を植村氏の研究を引用しているのはもう業者だけになってしまいました。英語脳は最初からインチキを書いた訳ではなく、科学的の進歩により英語脳の存在が証明できなくなりました。

植村氏が自分の研究を取り下げたのは本人は何も言っておりませんが、英語脳が存在すると言うは正しくないと認めてものと思われます。英語脳はと言う単語は日本語や英語の辞書にも掲載されておりません。英語でも英語脳に当たる単語は存在しません。"

 という様なネットで流布する過去の研究についての否定的な文章もあります。上の日本語と英語の認知の構造とは別の話題ですが、関連する研究を調べていて出てきたのでこれもメモ。

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2018.12.12

■動画 空山基 クリスチャン・ディオール 11mの巨大ロボット


Interview de Hajime Sorayama pour Dior – Numero magazine - YouTube
 僕らはかつて、このロボットをいかに多くのSF的な雑誌で見たことか。
 20世紀の日本のロボットデザインをある意味、象徴していた空山基氏の女性ロボットがファッションショーのランナウェイに立った。しかも11mという巨大な姿で。

 表面はアルミニウムのミラー処理を施されて、まさにあの空山のロボットが見事に現出している。

 1日だけのショーのためのロボットのようだが、この造形は恒久的にどこかに残して欲しかった。本物をこの眼で見たくて仕方がない。

◆Dior 公式動画
 いずれも素晴らしい動画ですので、是非リンク先でご覧ください。
Dior Official Instagram 「For the #DiorPreFall 2019 show from @MrKimJones, the Japanese artist @HajimeSorayama_Official devised an idealized female metallic robot」
 ロボット建造中の動画。
・Dior Official Instagram 「The excitement of the unveiling of the #DiorPreFall 2019 men's collection by @MrKimJones in Tokyo didn't end with the show! 」
・Dior Official Instagram 「Discover the towering centerpiece of the #DiorPreFall 2019 men’s show from @MrKimJones, conceived by Japanese contemporary artist Hajime」
 上記2本は、ファッションショーの動画。ミラーペイントのロボットにショーの照明が当たり、流麗なロボットが見事に映えています。

◆関連リンク
・キム・ジョーンズ率いる「ディオール」の東京ショーに高さ11mの女性型ロボット像 空山基とコラボ│WWD JAPAN

" ランウエイセットの要となる高さ11mもの女性型ロボット像を手掛けるのは、日本人アーティストの空山基(そらやまはじめ)だ。

 空山は「本当に信じられない速さで全てが進んだ。時間がなかったからもっと小さなプロジェクトになると思っていた。こんな大きなプロジェクトになると知ってたら、もっと時間をかけたのに」と、コラボの実現の速さに驚きを見せる。

 キムが選んだのは、空山が1980年代に手掛けたイラストで、のちに彫刻作品になったもの。今回のショーではこれを高さ11mの巨大な像に仕立てる。「『ディオール』は35年かけてやっと僕に追いついたみたい」と空山は冗談を飛ばすが、富山の工場からアルミ部品が届いたのはショー開催のわずか2週間前のことだった。これをシルバーのミラーペイントで仕上げるという。"

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2018.12.10

■情報 ステファン・フォン・ブーレン監督『土星の輪の中で』Stephen van Vuuren "In Saturn's Rings 8K"


In Saturn's Rings 8K (Narrated by LeVar Burton) 2018 Trailer - YouTube

 Stephen van Vuuren監督のIMAX映画 “In Saturn's Rings” の8K予告篇。
 NASAの実写映像だけで作られた42分のドキュメント。息を飲む美しさです。IMAXの大画面で見てみたいものです。

 Youtubeでは、4K版で公開されていますので、4K環境のある方は是非、4Kで観てみてください。

 調べてみましたが、いまのところ、日本での公開予定は見つかりません。残念。

IMAXのHP
In Saturn's Rings | Film for Giant Screen, IMAX, Fulldome Planetariums

 これは、2014年に4Kで制作された同タイトルの作品の8K版(2018年)ということのようです。以下に詳細データがあります。

【魂が震える】CG無し。実際の100万枚に及ぶ画像から作られた「4K映像の土星」:DDN JAPAN.

"2014年にIMAXで公開予定の作品「In Saturn's Rings」より"

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